信楽の名工による伝統工芸 美術陶器 信楽を代表する陶芸家・谷野明夫氏による、非常に希少な堆白抜絵（ついはくぬきえ）技法を用いた扁壺（へんこ）です。 秋草文が繊細かつ上品に描かれており、静かな美しさが漂う一品。美術陶器としての存在感はもちろん、和室や床の間などの空間を格調高く彩ります。 堆白抜絵とは、白土を盛り上げてから文様を彫り抜き、絵画のような陰影を作り出す高度な技法であり、作家の熟練の技術が感じられます。 谷野明夫氏は、信楽焼の伝統を継承しながらも独自の表現を追求する実力派陶芸家として知られており、作品の流通数も少なく、美術的価値が高まっています。 残念ながら、谷野明夫氏は2020年3月末に病気のため70歳で逝去されました。その後、彼の功績を偲ぶ追悼展が開催され、多くの人々が彼の作品と人柄を偲びました 。 高さ13.6cm　 周囲14.3cm